40代の転職漂流記・技術者派遣の現場から

40代の今、数社の転職を重ねて技術者派遣の現場に行き着きました。現在、生き方を模索中

冗談抜きで会社へ行きたくなくなり、その気持ちが理解できた

こんばんは。残暑らしい残暑もなく、秋らしさを感じる日々です。

真面目にというとおかしいのですけど、冗談抜きで会社へ行きたくなくなる気持ちが理解できました。今までも行きたくなくなることはありましたが、そんなに深刻ではなく、気持ちを切り替えられればやり過ごせる程度のことでした。

しかし、今回は違いました。派遣先・派遣元の管理職からしてみれば、私は仕事に合わせられない人と定義され、私からしてみると仕事内容が合わない・自分を合わせられないと定義することになりまして、要は使い物にならないことが露呈しました。

自分で認めるのはつらいことなのですが、今の派遣先ではまったく駄目でした。自分が得意としているフレームワークは結局使えず、慣れない言語に悪戦苦闘。でも、派遣されてるのだから何とかできるでしょうとされてしまっているのか、「その言語は経験ないのですが、勉強は必要だと思うのですが」と言ってみたところでまったく相手にされませんでした。やはり、得意なスキルを封じられたのはとても痛かったです。

そして、業務を理解できないことも致命傷となりました。これまで業務系と言っていたのは、主に生産管理を指していたのですが、生産管理は各社ごとのやり方が出やすい分野ではないかと思われます。故に、ちょっと触れた程度では勉強にすらならないというか、実務の現場で生産および生産管理に関わらないまま、いきなりシステム開発に関わるのは本当に無理がありました。また、私には向いていない分野であることも確信できました。

更に言うと、私は少人数での開発しか経験してこなかったので、良くも悪くも自己流が染み付いています。なので、仕様書やテストありきでの開発に慣れておらず、それもまた使い物にならない理由となってしまいました。それに、某フレームワークに頼り切った開発をしていたため、すっかり楽な開発に慣れてしまっていて、力技で昔みたいにコードをゴリゴリと書くような現場にはついていけなかったです。

もっとも、今の現場は、我々派遣には仕様書を出してはくれません。口頭で説明したあと「後はセンス良くまとめてね、任せた」と言われるだけです。質問はするのですけれど、そうすると「センス良く作ってね」と言われるだけ。そして、実際に成果物を出すと「あれが違う、これが違う」と後からひたすらダメ出しされます。そんなくらいなら最初に仕様をまとめてくれれば・・・、と思うのですが、そう言い出せる雰囲気ではないです、もう。「仕事が遅い・ミスばっかりしている奴」と定義されてしまっているので、私もすっかり萎縮してしまっています。

小学校の頃に初めてパソコンに触れ、そこからプログラマーに憧れてITの世界に入ったのですが、実際のところは社内SEと社内のインフラ、PC管理やヘルプ対応のキャリアの方が長いのが実情でした。Web系の開発も8年程度やっていましたが、まるまる8年ではなかったし、これを持ってして「開発の経験があります」と言ってしまったのは間違いだったようです。

こんなことになってしまったので、逃げ出したくて仕方ありません。いじめられているのとは違うはずですが、居場所がないのは事実です。こうなって初めて、会社へ行きたくなくなる人の気持ちが理解できました。

私はもう、システム開発の仕事は辞めます。私の開発スキルでは、システム開発をきちんとこなせないことが今回よくわかりました。そして、勉強すればどうにかなるようなことではないというか、もうシステム開発には関わり合いたいと思わなくなりましたので、システム開発におけるスキルアップは目指しません。そうした方が自分のためですし、システム開発に関わらないことで相手のためにもなります。

IT系の仕事をするならば、開発をしないで良い社内SEか、サーバー・ネットワーク系の仕事をしたいところです。しかし、地方にはそういう仕事がないから、開発の仕事で妥協したのですよね。それがこの結果です。

もっと言うならば、IT業界を抜けたいです。40代で長年続けてきた職種を放棄したいとなると、それがIT業界でなくても大変なことになるでしょう。しかし、一方では貯金を減らさない程度の収入を得られ、残業が少ない仕事につければその方が良い、そう考えた時に自分にできそうな仕事はなんだろうか、そんなことを考えています。

こういう時には幸いと言って良いのでしょうか、私は独身ですから、自分ひとりさえ何とかなれば良いわけです。セミリタイアするつもりでIT業界から、そして正社員を辞める。そして、そこそこの稼ぎと充分な時間を得て、これからの人生を再構築する。

セミリタイアするまでの仕事をどうするのかが焦点になりそうです。