40代の転職漂流記・技術者派遣の現場から

40代の今、数社の転職を重ねて技術者派遣の現場に行き着きました。現在、生き方を模索中

SESに入社して露頭には迷わなかったが、もしかしたらそれが先送りされただけのことだったのかもしれない

SESに入社して、3年以上の時が過ぎています。 そのことを振り返って、思ったことを書いてみます。

路頭に迷いそうだったところを救われたのは事実

技術者派遣を行っている今のSESに入社する直前は、無職でした。 40代なかばで無職。やっぱり、厳しいですよね。 無職になる前は零細のソフト開発を行っている会社にいたのですけれど、以下のような状況でした。

  • 取ってきている仕事は同業他社が嫌がるような案件が中心だった
  • 社員の個人情報の管理が杜撰で、せっかく書面やメールで情報を提出しても電話で聞かれる始末。そして、内容を聞き間違えられて何度も訂正をするはめになる
  • 給与の振り込み日が守られないことがあった。忙しいからと言って振り込みが翌日になったことがあった

どれもこれもアウトなのですが、給与の振込日が守られないというのは労働基準法違反でして、「まさか、こんなことがあるなんて」と思ったものでした。 ちなみに、給与の振り込みは社長が銀行に行って行っていたらしいですが、社長が銀行に行けないと給与が振り込めない、要は手作業だったのですね。 2010年の後半にこんな会社が存在していた、しかも自分がそんなところに入社してしまったという事実は非常に凹みました。 それで、ほんの数ヶ月で衝動的に退職をすることにしたのです。これではこの先、先がないだろうと思って。 辞めても先がないけれど、このまま残っていても先がないから、まだ辞めた方が良いだと思いました。 しかし、「40代なかばで何をしているのやら・・・」と思ったのは当然で、しばらくは思考が停止した状態でした。

それで、2ヶ月ほどは何もしていなかったのですけれど、某転職支援サイトを利用して求人を探したところ、SESの求人を提案されました。 40代にはなったけれど、仕事の進め方や人員構成の関係上、ほぼずっと一人で仕事をしてきた(上司はいたが、自分の部下はいなかったし、40代でも自分のあとに続く人がいなかった)ことから、管理職の経験もない。 そんな状況でしたが、経験は理解してもらえて、入社の運びとなりました。

当初からSESという業態そのものへの疑念はあって、「何でこんな業態が成り立つんだか?おかしくないか?」と思っていました。 けれど、当時はまだ「自分みたいな者でもとにかく会社勤めを続けるぐらいしか収入を得る方法がない」と考えていまして、それで入社を決めました。

よって、路頭に迷いそうだった時に救われたのは事実です。軒先を貸してもらって、雨風を凌がせてもらった。そう思っています。 だから、この事実については感謝しています。

しかし、このままSESに在籍していても先がないことに気がつく

SESに入社して3年ほどの間に、複数の配属先を経験しました。 現在は3社目の配属先なのですが、自分みたいな40代で平のままですと出世の可能性はまずありません。 それに、もしもっと早くにSESに入社していてい、出世をもし目指していたとしても、出世できたことに対する見返りが割に合うとは思えず、

出世してもしなくてもこのままでは何にも面白くない人生が待っている

と思えてきました。

出世したらしたで、普段目にしない他社に配属されている部下の面倒を見る、評価をする。配属先の仕事をしながら自社の事業所にちょくちょく行く必要が生じるなど、悪いけれど大変なことしか待っていないでしょう、としか思えなかったです。

しかし、40代で出世していないと今度は

ずっと誰かに使われるままで、もやもやした心境のままで居続けることになる。
自分を押し殺すことになる

と感じていました。会社ですから、指示する人とされる人、これの階層構造ですよね。そして自分は、40代にもなってその底辺に居続けることになる。 無論、出世しないとこういうことになるのはわかっていたはずですけれど、いざそうなるとこれは感情的に受け入れ難いものですね。 出世しないことによる面倒を避けられているのは確かだが、そのことで今度は自尊心が満たされないような、人というのはつくづく都合の良いことを言う感情の生き物だと思いました。

よって、路頭に迷わないで済んだのは確かだけれど、自分の人生を豊かにできる要素がまったく見当たらないし、そもそも

自分の人生の主導権や舵取りを自分でできない

ことが自分にとっての大問題に思えてきました。

助けてはもらったが、人生と今一度向き合う

このように考えたところで、今一度、これからの人生についてどうしていきたいかを考え、向き合うことにしました。 今、私が望むのは

一人で稼げるようになりたい

ということです。3年ほど前かそれ以前にも考えたことはあったかもしれないが、今ほどには真剣に考えていなかった事柄です。 そして、願望を述べるだけならいくらでもできますけれど、やはり行動あるのみ、となります。 それで、今更かもしれないですが、アフィリエイトや投資、ストックフォトなど、個人でできることに着手して行動し始めています。

少なくとも「こうしようと思っています」ではなく、「こうしようと考え、実際に行動しています」という状況にはしています。

ただ、当人の精神については余裕はないです。 配属先の指揮命令者との相性が悪く、一個人としては関わり合いたくない、人格に問題のある者との関わり合いが生じているためです。 人間関係が良好でないと、やっぱりいろいろなところで障害が出ますよね。 これを描いているのは個人の時間を使ってやっていることですし、また、アフィリエイトや投資などももちろん個人の時間を使ってやっていますけれど、私の場合、職場での不安要素というものは常に引っかかっている感じがしまして、休日に行っている作業においても不安感が消せない状態です。

これが正常な状態なわけがないですから、この心境に耐えつつ、どうにかして早く自分の事業を、自分一人で食べていく分は稼げるようになりたい。そのために行動するわけです。 自分に足りなかったのは、

自立心

だったと思います。