40代の転職漂流記・技術者派遣の現場から

40代の今、数社の転職を重ねて技術者派遣の現場に行き着きました。現在、生き方を模索中

質の高い仕事が出来ないと自覚した時は、どうすれば良い?

それでも自分が好きな仕事なら、努力して質を高められるようにすれば良いですね。

問題は、そうではない場合です。私みたいに自分の好きな仕事ではない、得意なことを活かせない状況であった場合は、その仕事に対して努力すること自体が苦痛となってしまいます。それでも、適当な仕事をしてはいけないと責任を感じるのですが、嫌だという気持ちが先行していると厳しいものです。

どんな仕事でもあるだけ良い。仕事は選ばない。そういう意見もありますが、ある程度は選びたい。

自分がその仕事に対して、質の高い仕事が出来ないとわかったら、その仕事からは手を引きたいし、そうした方がお互いのためとなると感じます。さて、どうやったら実行できるのか。単に辞めるということでは乱暴だし、何より自分自身、次を決めないままに辞めてしまうことはもう避けたいので、毎日毎日が苦痛でも、手立てを考え出して実行するより他はないのだと思う次第です。

責任の所在は自分にしかない

何で業務系のシステム開発の案件を受けてしまったのか。今となっては失敗したとしか言いようがありません。

数ヶ月が経つけれど、業務系のシステムそのものが本当におもしろくないと自分では感じています。そんなふうにずっと感じているから、そういうシステムを好きになれるはずもなく、ずーっと嫌々仕事をしている訳です。おまけに、慣れない言語の組み合わせで構成することを強いられ、またそれが自分の苦手とする言語だから、

他の人と比べると生産性が低くて仕事が遅い → 残業で対応しようとして長時間労働に陥る → それでも質が悪く、やり直しが多数発生 → スケジュールに影響を与えてしまう → 自分は凹むし、リーダーからは邪魔者扱いされ始める

という、問題が問題を呼ぶような展開になっています。いやほんと、情けないですよ。

しかし、責任は自分自身にあります。誰が悪いというようなことではない。間違えたのは自分であって、誰かのせいに出来るようなことではありません。自分の選択が今の結果なのです。人間的に悪い人はいますが、それと自分の選択は別です。

思い切った行動ができる人、自分の思うとおりに行動できる意志を持つ人は、素晴らしいです。僕にはそういうものが欠けているし、人の顔色を窺うような生き方をこれまではしてきてしまいました。だから、もうそういうことは止めたい。止めたいから、こうして書いているようなものです。

このブログが収入に繋がることはないにしても、何かを継続することを始める切っ掛けにはなっています。そうやって、出来ることを積み上げていくことが今は必要です。

それはそれとして、今の案件から逃げられるものなら、今すぐにでも逃げたいところです。おもしろくないことにために時間を使いたくない。僕はそう強く思っています。

苦手であっても、質の悪い仕事をして良い理由にはならない

実際に苦手な仕事であっても、担っている以上はやらなければなりません。質の悪い仕事をして良い理由にはなりません。

その事実が、今はとても重いです。社内におけるサーバーやネットワークの管理、PCの管理、ヘルプ対応などの方が得意な自分としては、やはりシステム開発の仕事を受けてしまったのは失敗でした。Web系の開発経験はありましたが、業務系のシステム開発経験はありませんでした。しかし、それを受けなければ、その時は案件がないという状態でした。なので仕方なく受けました。

仕方なく受けた結果が、今の状況を招いています。ただ、それでも質の悪い仕事をして良い理由はどこにもなく、でも、自分としては質を上げられずに苦しんでいる。そういう状況です。

合わないことをしてしまうと、本当に良くないです。誰も良い思いをしません。やりたくないことを決めるのは、とても重要なのです。やりたいことが決まっている人は良いですけど、私みたいにやりたいことははっきりしない、でも、やりたくないことは探すといろいろと出てくる者もいるのです。

今日もまた、自分が作ったわけではない、よくわからない業務システムと格闘です。

やりたくないことを把握(以前から把握していたはずだけど)して、次に繋げる

やりたくないことが何なのかは把握できました。もうシステム開発、特に業務系の開発には携わりたくない。それははっきりしました。もっと言えば、IT業界から抜けたいところです。

自分のいる業界を抜けたい。そう思うことは珍しくないでしょう。製造業、運送業、金融業、介護業など、どの業界においても働いている人々が100%満足していることは、現実としてはないようです。

けど、自分なりであったとしても、もっと充実感のある働き方をしたいものです。逃げだとかそんなことは、言いたくて言っているわけではない。でも、言いたくなくても言っているのなら、それは言っている以外の何物でもないです。

繰り返しになるが、やりたくないことは認識できた。その認識を次に繋げていきたい、いや、繋げます。

傍から見ても仕事が遅いのは明らかで、その事実に凹む

現場のリーダーには、自分には合わない・これまでの経験が活かせないことで、何度か弱音を漏らしました。しかし、リーダーは「こんなの簡単でしょう」「大丈夫」と言うだけです。当のリーダーは、優秀な部類に入ります。性格的には明るく、また仕事を選ばずに立ち回れる力量があるようです。ただ、それ故に、出来ずに悩んでいる人の悩みを理解出来ない人なのかもしれません。

私も中年と呼ばれる年代で、自分が得意とすることがあり、それをアピールしました。派遣されている立場なのでと思い、自分の出来ること・得意なことはアピールしないとわかってもらえないと考え、あえて口にしました。私としては、そういう発言はどうしても自慢の類にしか思えなかったので、今までは控えていたのですけれど、そうも言っていられないと思って行動しました。しかし、今となってはそれも止めておけばよかったと思っています。得意なことが全然活かせないのですから。

私は、自分の得意とする条件に当てはまると力を発揮できるが、そうでないと簡単に崩れてしまう方です。だからこそ、苦手な状況を避けるようにしていましたが、今回は失敗しました。

仕事、遅いんですよね。慣れない言語や技術の組み合わせに今でも四苦八苦。仕事なので一生懸命やってはいますが、それでも自分の得意とすることではないので、得意になりたいとは思っていません。むしろ、自分が受け入れたくないことをそれなりであっても出来るようになってしまうと、嫌なことをずっとしなければならなくなる可能性が出てきます。嫌なことで下手に成功することは避ける。そうでないと、嫌なことをずっとしなければならなくなるかもしれません。

なお、派遣されている人の中には「今の派遣先・仕事内容が合っている、何事もなければ定時で帰れて、今は幸せ」と言っている人もいます。その人は、過去には残業100時間ぐらいしていたことがあったらしく、本人が言うには「あの頃はどうかしていた、残業代ももらっていなかったし」ということでした。なので、派遣だから良い・悪いということではないのは間違いないです。どんな案件に入れるかによって、状況は変わるのです。

単なる派遣ではなく、技術者を派遣すると謳っているならば、当人の得意なことを活かす努力や工夫があるのだろうと思っていましたが、それは私の勝手な期待でしかなかったのでしょうか。それに、本気で何の疑問も持たずにそう思っているとしたら、自分の主体性は一体どこにあったのか。これでは、自分の人生とはいえないですね。

だから、何とかしたい。いや、何とかします。自立のための道筋をつけてそれを実行できるのが一番望ましいですが、この際なので合法的であれば、サッカーくじでも投資で資産を作り込むでも良い。とにかく、経済的に困らない資産を作り込んでしまいたい。そうすれば、会社に属さずとも生きていくことは出来ます。

さあ、何とかしましょう。

1ヶ月45時間の残業でも生活に支障が生じるし、精神的にも堪える。だから、ダウンシフトを目指そうと考えた

このところ、1ヶ月あたり45時間弱の残業をしています。派遣先から「残業は1ヶ月あたり45時間以下に抑えるように」と言われていて、45時間を超えないようにしているのではありますが、それでも仕事はこなせずに遅れがちで、仕事における充実感や達成感はまったくありません。

こんなことをずっと言い続けていると、「では、いつになったら得意になるの?」と言われてしまいそうですが、生産管理や販売管理、会計などの基幹業務のシステム開発はやっぱり苦手です。これらを得意とする人はいますが、私は駄目です。在庫がどこどこへ移っているからとか、ERPとかMRPとか、仕訳がどうとか、そういうことがすんなりと理解できません。我ながら、その事実に凹みますけど、これが得手・不得手、得意・不得意ということではないでしょうか。

元々、やりたくないことはやらないで済むようにしたいと考える質でしたが、今回は派遣されて仕事をしているものですから、その案件に割当てられている以上はやりたくないとは言えないです。この状況でやりたくないと言えるようだったら、もっと図太く生きていて、世渡りが上手なはずですよね。もう、毎日プレッシャーを感じながら生きています。仕事をしています、ではないです。生きています、と言ってしまいます。

今日の本題に入る前の前置きが長くなりました。先にも述べたように、ここしばらくは1ヶ月あたりの残業時間が45時間弱となっていますが、これでも精神的には堪えます。日によっては3時間から4時間の残業をしている日もありますが、そういう日ほど言いようのない虚しさを感じます。「一体自分は、何をしているのだろうか」と。これを書いている今日は、まさにそう感じているところです。

ただ、1ヶ月の稼働日数を20日として、1ヶ月の残業時間を45時間とすると、1日あたりの平均では2時間15分。私は日勤ですので、これですと20時前には退社できるはずです。でも、実際にはばらつきがあって、今日みたいに21時を超えてからの退社ですと、本当に虚しいものです。そして、返ってくる頃には22時を過ぎています。

45時間の残業でもこんな感じです。なので、100時間を超える残業なんて想像がつかないし、想像したくもないです。しかし、現実にはそういう残業をしている人がいて、過労死や自殺をしてしまったり、精神的・肉体的に病んでしまうこともある。おかしいですよね、そんなの。

おかしいと思うから、私はこの状況から脱します。ですが、今すぐに辞めるとか、そういう行動は取れないです。もう会社員として転職をしようとは思っていません(思っても、自分を雇ってくれるところがある?そういうところがないから派遣になるしか道がなかったのだよね。派遣元では正社員だけど、そんな良いものじゃないし)し、こっちが思っても雇ってくれるところがないでしょう。その点は悲観的です。

では、どうやって脱するか。辞めてから自立の道を探るのは、今はしたくない。ならば、アルバイトやパートを掛け持ちして、その上で自立するための行動も並行して進めていくか。今の私だと、収入減には耐えられます。毎月とんとんでやっていける収入を毎月15日ぐらい働いて得られれば、と徐々にではありますが、具体的に考え始めています。家計簿は10年以上付けているけれど、どこまで収入を減らしても大丈夫かという計算はしたことがなかったです。早々に計算してみます。

こうして進もうとしている道は、何というのでしょうか。物への執着が減り、収入減に耐えられると言い始めているので、「ダウンシフト」の方に進み始めていると言って良いように感じます。そう、私はダウンシフトをしたい。間違いないようです。

※ダウンシフトを提唱した高坂勝さんの本を、ここ1年以内に私は読んでいます。読んだ当時は、収入を減らすことはともかく、自分がそういう生き方をできるかどうかに対して疑念を持ちましたが、今はどうやったらダウンシフトできるだろうか、と考えています。

職場では、苦手なことを口にしたところで、何の役にも立たない

その仕事をしている以上、苦手なことは考慮されないのが現実です。自分を管理している管理者や上司に言い訳をしたところで、虚しいものです。「●●は苦手です」と口にしてみたところで、大抵の場合はそれが考慮や配慮に繋がることなどありません。だから、虚しいのです。口にしてしまうと。

なので、もう口にはしません。やれるだけのことはするけど、それでも契約を切られた時は、その時です。むしろ、この状況であれば契約を切ってもらったほうが楽かもしれません。しかし、その後はどうしましょうかね・・・。更に悪い案件にあたってしまう可能性は否定できませんし、そもそも案件が決まらないかもしれない。

苦手を克服するか、得意なことを活かせる場所に移るか。私は後者を選びたいです。問題は、その場所をどうやって見つけるか。実際のところ、簡単なことではないです。